TASPO

JR改札口で、跳ね返される。
そりゃそうだ、手元を見ると、ICOCAじゃなく
コクミン（薬局）のカードだ。
涼しい顔してICOCAに持ち変えて通過したが、
どこかで「非国民」と囁かれてる気がして
またも階段を踏み外しそうになる。

TASPOである。
こちら関西では６月1日から実施される例のあれだ。
僕は喫煙者であるが、申し込みすらしていない。

財布の中やポケットには
同じ大きさ（規格）のカードでいっぱいだ。
スマートに取り出せない僕にとっては、
すでにキャパオーバーだ。
そこにTASPOが加われば
さらに誤作動を起こしかねない。

同規格のカードを見ると、
「お堅いもの」と「薄っぺらいもの」に分けられる。
運転免許証や銀行、郵便局のカード等は「お堅い」。
コクミンのカードが「お堅い」のに対して
国民健康保険証はタワレコのカードばりに「薄っぺらい」。
何かの冗談か？！

とりあえずTASPO取得は見送っている。
自販機で煙草が買えないことで
新たなコミュニケーションを得られるかも知れない。
という期待もありながら、
「カードはもういいよ」という心境が本音である。