MAGURO TO THE EBISU

生活（くらし）の傍に伝統的な祭りがあると
過剰に興奮し羨望してしまうのは、
ニュータウン育ちだからだろうか。
えべっさんが始まった。
さっそく宵えびすの朝、詣でた。
「大まぐろの奉納」に出くわした。
漁業組合のような男たちの神輿にかつがれて
大まぐろはうやうやしく奉納された。
えべっさんには鯛が似合うはずだが、
「鯛もいいけどまぐろもね」って事かな。
僕を含め、辺りの人々はその
でかくて凍ったまぐろを、ただ見つめている＿
冷静に考えるとかなり不思議な光景だ。

”はたらけどはたらけど猶わが生活（くらし）楽にならざり
ぢつとまぐろを見る”
とは感じつつ、縁起のいいもの見れたなあ
という気持ちが強い。
祭りには何かきっとある。
こんがらがってわけわからなくなったものを、
ちょちょいのちょいとほどいちゃうようななにかが。
とかなんとか、帰路（夜）、屋台でほろ酔ってるだけなのよねえ。