好きな時に跳べ

一ヶ月後にせまったワールドカップ日本代表メンバー発表をぼんやり見ていた。
俺の名前はなかった。そりゃそうだろう。
頭に保冷剤（大）をのせて痛みを和らげ
手で押さえておくのがややこしくて、その上からニット帽かぶっている
なんかよくわからん頭のミョーに長い人みたいな格好で見ている俺、
岡ちゃんじゃなくとも戦力外だろう。そんな理由じゃないか。
数分前に何を思ったか家の廊下（短）を何の助走か分からん感じで走って
踏み切った先が部屋を仕切るドアの手前で、
天井より一段低いそこに頭を打ち付けた始末だった。
素粒子がくっきり見えましたよ。一瞬、宇宙の真理が判った気がした。
いやいや、足許ばかりに気を取られるなってことだな。