It's Not Alright

マスオさんの年齢に達したときも驚いたが
とうとうバカボンのパパと同い年になったのだ。
我が事ながら驚くなのだ。
その二日前、愛車Vespaの
変速機関連のワイアーが切れて往生する。
ちょうど１１年前の同日、
３０という節目を目前に
事故して松葉杖ついてたっけ。
そんな事思い出しながら１時間程押して帰る。
Vespa_それは鉄のかたまりだ。
ましてニュートラルの状態にならない負荷。
なだらかな坂がつづく。
上り下りである。
なだらかすぎて下りでもサボれない。
汗だくである。
言葉にならない。

気張りっぱなしなのだ。
「ファイトー！」「いっぱつ」なんて
かなり余裕がないと言えんわな。
なんせ気張りっぱなしなのだ。

IDAの「It's not alright」が聴こえる。
そこにバカボンのパパの声が混じる。
その声は「ハチのムサシは死んだのさ」
を演り切った爽快感がにじんでいた。
♪イッツオーライ♪イッツオーケイ♪
これでいいのだ♪

最後の難関、上り坂を前に休憩する。
息をととのえて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　じっと手を見る。